acrylic on canvas 260x160cm 1990 およげおよげ

        1990.3/20〜3/25  京都  ギャラリー中井



1990三彩より 岡村の抽象表現は具体的な対象のイメージから発して作家
自身の内面で異化しながら、その新たなイメージ性を柱にして視覚化された
世界というふうに映じる。作家自身がそのイメージを気ままに楽しみ、よくも悪
くも自分の心情の高まるままに、線を走らせ色を投げ付けている製作の自由
さが、此の場合いい結果を生んでいる。自分の個性を知っている表現の経験
が生かされていて、優れた力量の作家とおもわれた。いずれも突き放して投
げ出したような製作の自由さが、楽しくもあり生き生きした抽象性を生んでいた。