2007年 6月 10日
小谷温泉 雨飾山
20年前 Mr.Sakaguthi 
との 山行を 思い出した  
 
 

Mr.Sakaguthi と 常念岳から 
燕黒岳までが ふたりの 山行の 最後
その半年後 オレの誕生日 彼は 逝った
39歳 それから 15年 経った 
鹿島建設 の 建築 デザイナー
オレの 初めての雪山は 
妙高 となり 火打山 だ
雨飾山の 近所の 山
 
 
 Mr.Sakaguti に 連れられて
初めての 雪山
みんなに 追い抜かれ 
ヒ〜ヒ〜 いって 小屋 にたどり着いた
天気が 急変して 吹雪いて きた
「さあ テントを張りましょう」
吹雪の中 小屋が あるのに
なんで こんな 地べたで 寝るのか
<いやだなあ、、>
Mr.Sakaguthiは ごきげんで
「テントは 最高 楽しい」
オレ 複雑な 顔で
「、、、???」

今回の山 雨の中 テントで寝た
「テントは 最高 楽しい」
と もう オレの ごきげん セリフ
 
 

  5月 6月 雪とけ水 の 水たまり
真っ白の みずばしょう
「これ みずばしょう です」
Mr.Sakagutiが 最初に 教えてくれた
 
 
Mr.Sakaguthi
「滑落 訓練します」
斜面で ピッケル 構えて
すべって 止まって 何度か

早朝 尾根からの下り
シリモチを ついた
すべった 背の リュックが
ひっかかって ひっくり返った
ピッケルが ささって 止まった
おっそろしさに ふるえた
 
 
 今回の 雨飾山 小谷温泉 から 
雨飾温泉 まで 縦走
みずばしょう のある 湿地
木道 の上に たくさんの かえる
かさなってる やつも いるぞ
この季節 花に 生き物 にぎやかだ
 
 
 オレ 40歳まで 雪は 知らなかった
子共時代 10センチも 降れば 大いに 遊んだ

雪国の 山の 雪
白くて 美しい
力が強く 恐ろしい

雨の 雪渓 どうぞ 雪崩ませんように
陽の あたらない 斜面は まだまだ
雪が 残る 
 
 
Mr.Sakagutiと 白馬 で
オロク をみた
仏様の彼 尾根道を スキーで 降りる 途中
吹雪が ひどくなり
ビバーグして そのまま 亡くなった ようだ
安全な ところまで ふだんなら 10分 ぐらいの ところ
10日 ほど 経った 雪の中の 顔は きれいだった
38歳だそうだ ふたりで 合掌した