八ヶ岳縦走  2009年  8月  衣川・コーコ・岡村
 
 
 

<一日目> 梅田から高速バスでJR茅野駅。そこで衣川さんと合流。車で夏沢鉱泉下の駐車場
→オーレン
小屋テント泊
 <二日目>硫黄岳→横岳→赤岳→
キレット小屋テント泊
 <三日目>権現岳→編笠岳→
ゴルフ場からタクシーで夏沢鉱泉下の駐車場から帰阪。


 
 

 広辞苑で縦走とは「登山用語で、多くの山頂を踏む登山形式」と出ている。登山用語とはびっくりだ。八ヶ岳は
何度も来て
いるのに、硫黄岳と赤岳の間、そして赤岳より東側ははじめてだ。硫黄岳のてっぺんは半年ぶり。
半分しか残っていない
火口をぐるりと廻って奇怪な風景を楽しむ。なくなった半分はどこに行ったのだろうね。
曇ってきた。空を仰ぐと雲か霞の隙間
にてっぺんが見えて人がいる。幻想的で不思議な世界。現世と天上界
を想わせる。きつい登り下りの連続、梯子に鎖、岩
場にガレ場、緊張の連続「もう引返すぞお」と大声で叫ぶ。
疲れが出てきている、荷が重い、右の足、左の足、手足を使って
慎重に歩く。やっとキレット小屋のテント場に
ついた。ひとり乾杯。うまい。テントの中の乾杯は最高だ。


 
 
 
雲海 向こうの山が 島のようだ ボコボコ 海は 荒れている


 
 
 
ケルン みつけると ほっ やまの みちしるべだ

 
 
 
火口の半分 どこにいった シラビソ小屋の 下に いった のかな

 
 
 
この花は有名な花 山を登る人ならだれでも知っている
山のてっぺんの花は 小さい 咲くのも夏の短い間
みなさん おはなばたけ と呼んでいる


 
 

雲の隙間から てっぺんが見えた
 おおお あそこに登りの場のだ


 
 
 
縦走路
尾根道 悠々 漫歩

 
 
 
地図に 危険印の場所 「おおお こわ〜い
も〜 かえるぞお ひっかえすぞお」


 
八ケ岳山行報告
衣川単独で8月1日、2日北八ケ岳、茶臼山・縞枯山・蓼科山登る。今年は梅雨が長引き両日とも雨。雨が止むのを待って小分けにして登る。茶臼山・縞枯山は関西でもある普通の平らな山で森も深いわけでもなく印象に残らない山であった。蓼科山は時間がなかったため、最短で登ろうと大河原峠から登ったが、最後は大きな岩登りで4つん這いで登るという結構きつい登りであった。しかしこの山もあまり深みのない山であった。
8月3日午後茅野駅で岡村、高田両氏と合流し南八ケ岳縦走に向かう。3日は全員オーレン小屋でテント泊。天気良くそのため夜は冷え、シュラフカバーしか持参しなかった岡村氏はダウンジャケットを着て寝たが明け方は寒かったという。

4日朝8時に出発。天気は快晴。硫黄岳までは普通に順調に登り天気が良いので硫黄岳頂上で1時間ほど写真会を催す。その後たいへんな行程が待ち構えているともしらずのんびり過ごす。硫黄岳山荘を過ぎるとガスが出てきて見晴らし不良。ルートも細くなり厳しい岩山の尾根となる。衣川・岡村両名は八ケ岳には何回も行っているが縦走は今回が初めて。おまけに岡村・衣川とも岩場の怖い所は大嫌い。地蔵の頭に着いた時岡村氏は、皆疲れているしこのまま行者小屋に下ろうと言うが、高田氏「全然疲れてませんよ。」 で予定通りキレット小屋に向け出発。

そこから赤岳の登りは体力的にきつかった。そしてその後のキレット小屋までの下りが切り立った岩山のくだりで緊張の連続。最後の岩場の下りで岡村氏一時フリーズ。それでも皆無事に下り、結局5時間半の行程を8時間かかって午後4時半に無事全員キレット小屋着。前日オーレン小屋で我々の隣でテント泊し単独行していた若者とキレット小屋で出会い、話を聞くと午後1時半に到着したという。70Lのザックを背負いやはり若者には勝てない。岡村氏はテント泊、衣川・高田は小屋泊。前日寒かったという岡村氏にシュラフを貸すがこの夜は雨が降り暖かい夜でシュラフは不要だったとのこと。

前日に懲り、翌5日は朝7時に出発。天気は予想に反し快晴。権現岳の登りはまたまた急な険しく切り立った岩山。60段もの鉄製梯子は途中で息切れ。単独行の若者に圧倒的な遅れをとって権現岳着。雲が下界をさえぎっていたが雄大な景色をこの若者共々満喫する。天女山に下るという若者と別れ青年小屋に下山。その後は編笠山は登るに足らずという皆の意見で急遽コースは西岳経由富士見高原へ変更し下山。

前半の衣川単独の北八ケ岳は雨であったが、後半の南八ケ岳は天気にめぐまれ、こわいしんどいの行程であったが3名皆が堪能した山行であった。            きぬがわ記