檜塚奥峰 2019年5月22日 |
このコースは初めてだ えりゃ おもしろかった |
「ひんがしの のにかげろうの たつみえて かえりみすれば つきかたぶきぬ <柿本人麻呂> なんて洒落ながら車を走らせた。6:30出発、9時に着いた |
県境のトンネルを越え飯高あたりを右折 栃谷を越え千秋(せんしゅう)林道終点まで車を乗り入れた |
すぐに左手に檜塚が見える、ポコリンと見える、絶壁が見える |
ヤマシャクヤクの花、真っ白いつぼみ、今日の昼には開くかなという感じ 残念だと思ったが、帰って花の画像を見ると 中に大きく黄色の雌しべがでっかくあぐらをかいている。 「これは もうひとつ この黄色は大きすぎる せっかくの白が だいなし」 失礼だけれど、白いピンポン玉状態がいい |
「シロヤシオの花を見たい」調べると白いつつじの木だ 遠目からは白いアジサイも、白いつつじも区別がつかない |
檜塚奥峰のあたり お気に入りの場所 きれいですぞ |
12:00檜塚に登りついた。道なき道のよじ登り、二足歩行で歩けるところ ここでは枝や幹を手づかみ腕力で身体の押上、ここでは枝の下を何とか潜り抜け ここは岩をつかんで四つん這いに上り、ここでは右にカーブ左にカーブでジグザグ登る ふーふーはーはー、やっと乗越にとりついた、登山道に出た、と喜んだら横に檜塚の標識があった |
どこの山もそうだけれど、下草が綺麗に刈り込まれている 土の上に樹の幹が直にニョキリ生える、なんだか涼しげな 絵に描いたような森の姿だけれど、これは日本では不思議な姿 よくない姿、草が育たないらしい、鹿が全部食ってしまうらしい |
不思議 新芽が 紅葉にみえる |
冬には 霧氷で有名なこのあたり 風がきつい 樹もねじ曲がって立っている |
飯は檜塚奥峰でということで登ってきた。標識には1420Mと書いてある このあたりの景色はいつ来てもいい感じ、お気に入りの場所である 右も左もポコリンとなだらかな山が続き、鹿のおかげとはいうまいけれど 下草がほとんど食いつくされ、草刈りをしたような山肌に風で歪んだひょろひょろの木が 右向き左向き立っている |
「おおお カッコー 初めて見た」ハトより小さくスマート、薄茶色、グレー色 「カッコー カッコー」鳴いている。「やや 二羽いる」どうも繁殖期のようだ 盛んに鳴いて二羽で飛んで行った |
花々も見るタイミング、季節、気候が関係するのか 大峰奥駈道で早朝の霧の中で見たシャクナゲには感動した 朝の湿った冷気の中、向こうに幽かに淡いピンク色が浮かんで見えた 近づくとシャクナゲだった、気持ちが震えた |
帰りは南に向かってぐるり一周散歩をして帰ることになった 少し鞍部を下って向いのポコリンを登り返す、このポコリン、樹も草もなく 人呼んで、劇場というらしい。芝居でもコンサートでもできそうな雰囲気 うまく名付けたものだ。鞍部には水が湧き小川が流れている さすが湧水は美味い、絶好のテント場なり |
シャクナゲの花、この花は好きな花だったが、今あらためて見るとさほど感激もない えらそうなことを言って自然界に、山の花に、失礼だけれど 「オレのアトリエの 絵具の ヒト塗りが フタ塗りが どれだけきれいか」 とつい口が滑ってしまった |
右も左もポコリンとなだらかな山が続き、鹿のおかげとはいうまいけれど 下草がほとんど食いつくされ、草刈りをしたような山肌に風で歪んだひょろひょろの木が 右向き左向き立っている |
2:30さあいよいよここから下り、まずは斜面を一歩一歩ズルリとずれながら下っていく 下に樹はあるところを選んで足を進める、もし転んでも樹にぶつかり下まで行かないからである ずるりズルリ。いよいよ斜度がきつくなり、谷が見えてきた、水が流れ出している、岩がある いつも言っているけれど、山が大好きなオレだけれど、怖がりの高所恐怖症 山に入っている人たちの中では、恐怖度が大きい方だろう |
鹿の道、いわゆるけもの道もおおいに歩いた けもの道も多い鹿のおかげでくっきり道がついているが、奴らの運動能力 急に旋回やら、すごい斜度が突然現れ、これはいけないと引き返すこともある |
なんとシオジの巨木、こいつにも洞がある、午前に見た小象より少し小さい洞だが 樹の大きさはこちらの方が大きいかも知れない |
靴を変えて運動靴に、汗はあまり出なかったのでそのままでジャンパーを着た。 コーヒーとどら焼きを食った。 多い目のおにぎり、パンなどをザックに入れている。歩きながら小さく切ったパンを口に含み歩いていると これがまた美味く、腹も減ってこないし快適である。水分は1.5Lもって上がったが、 下山時に少し余るぐらいかなという量だった。暑くもなく寒くもなく最適な気候だった |