百里が岳 2021年8月28・29日 
 
 
 山の中でテントを張った。霧が流れる湿度100%の森の中、「幽玄だ 霧だ 仙人 千人じゃないよ 
それじゃ乾杯」豚鍋をいただきビール・ワイン・焼酎いくらも出てくる。
 
 
 
 
 
 
 
 
ケモノ道に迷い込む時とは、まともな道が見つからず、なんだか曖昧な踏み跡があるなあ、これかなと進むが、
「これは 険しすぎる」さっきのところまで引き返そう、そこでもう一度道を探そう、ということが多い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 「京都大学演習林につき 立ち入り禁止」毎度の、けたくそ悪いお達しを横目にゼリーを喰った。
一晩凍らせたフルーツゼリーがほどよく融け夏は美味い。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
歩きながら、チョウとトンボをよく見る。連日の安威川でクリムソンレーキにちょっとレッドを載せた色の
平たいトンボ、今調べると、「ショウジョウトンボ」だそうだ。
 
 
 
 今日の行程の中頃の山の様子は麗しい。麗しいとは俺らしくない表現だが、山の中、だらだらのポコリンが
連なりそのポコリン大地に太い樹がいっぱい、ブナもある、クリにカエデに・・そんな広葉樹の樹が茂っている。
 
 
 もう何回か登りがあって遠敷峠かなというあたりから空が暗くなりだし、近所の山が見えなくなり、
白っぽいガスがふわりそろり近づいてくる、降らなきゃいいが・・。
 
 
 今日の天気予報は、「近畿の日本海側は 夕方 雨があるかも その他の 近畿は 降らない」ということだった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 大きな山は、道標も印も整備されているが、地元の低い山は、迷いやすい。
歩いていてプツリと道が途切れることが多く、「あれれ・・」が多い。
 
 
 
 
 
 地面は枯葉が積もり大きなキノコが幾種類も傘を広げている、
おとぎの国のキノコたち、奇怪なキノコ群生地まであった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
江若境界尾根とは滋賀県と福井県の県境、高島トレイルという名前を付けられている。
黄色いテープがそのトレイルの樹々に結び付けられ標識になっている。中央分水嶺とも書かれている。
このトレイルの魅力は樹々の美しさ、ブナをはじめ広葉樹が茂る、今は緑みどり、冬は雪と枝だけの樹々、熊も多い。
 
 
 
 翌日は百里ケ岳まで往復した。9時ころは曇り空で霞がかかり湿った地面や石の上を踏んで進んだ。
緑みどりの樹々の中、涼しい風に吹かれて、上り下り。
 
 
 
 
 
 
 
 
 昨日の酒が残っている、しんどい、最後の登り、すぐそこに空が見えるが、左の方にもうひとつ緑が見える。
「あれれ もう ひと登りが あるのかな」と進んでいくと、標識が見える。
「やったぜ てっぺんだ しんどい しんどい」
 
 
 帰ってきた 窓を閉め切ったアトリエは 温室状態だ
 
ミニギターをだかえた三宅さんから歌詞カードが配られた。青春時代の歌が10曲ほど載っている、
「こらあ 全部知ってる 歌おう」山の中で、大声で歌った、嬉しいねえ、気持ちがいいねえ。
音痴のオレが皆さんの邪魔をしてもおおいに歌った。ケモノ君たちもあきれ顔かな。
翌朝、林さんが散歩してみると、50匹ぐらいのサルの群れに遭ったという。
 
 
動画: video280821hyaku2