北小松 2023年6月4日  
 
 
 湖西線北小松から登る予定で電車に乗った。北小松駅は1時間に一本の電車が来る駅だった。電車の中で思案して、
比良駅で降り、いん谷口まで歩き、釈迦岳に登り、北小松駅まで行こう、と決めた。
「昨夜作った登山届を 反対向ければ すぐに 直るじゃないの」氏名・住所・行程そんな届を箱に入れた。
 
 
 
 
 
 杉の植林地帯を過ぎ、雑木林の森、今頃の季節、樹々の葉も緑の色が濃くなり森の中は空を隠して薄暗い。
 
 
 一か月前に行った北小松に行こうと決め、745分の電車に乗ればいいとメモをした。ところが予定より早く
目覚めてしまったので、茨木駅に着いたのが7時、すぐきた京都行の電車に乗った。朝の忙しい時間、敦賀方面行は
いくつもあるだろうという予想に反して、一本の電車しかないことが京都駅の時刻表でわかったというショック。
 
 
 
 
 
 緑ギラギラ、針葉樹も広葉樹も葉っぱを広げ、葉っぱの色を濃くして頑張っている。もう少し景色を見せてくれ、
というのは贅沢な話、森林浴、大きく息を吸って、吐いて、やあ、気持ちがいいねエ。
 
 
 
 
 
 芦生で見た杉、下から二股、三股に分かれ、にょっきり立っていたデカい杉、あれの親戚かね。
ブナも出始めた。シャクナゲも葉を広げている。
 
 
 
 
 
 六月に入ったばかりだが、 梅雨前線があるらしい。山は青空が似合うんだよね。今日は空が白い。
 
 
 リフト乗り場付近で、40歳ぐらいのあんちゃんと犬がうろうろしていた。途中で彼らが休憩しているところに
追いついた。犬は柴、まったく鳴かずオレを見詰める。うわわ、かわいい奴とオレも見つめる。
水をもらって何かを食べている。まだ若いオス犬だ。直下でまた彼らに追いついた、
「犬は元気だが・・」とあんちゃんがいう。がんばれ、ポチよ、もうそこがてっぺんだよ。
 
 
 
 
 
おお、ギンリョウソウ:銀竜草を見つけた。青白い白色、おお、これを見ると幸運が来るぞと勝手に思っている。
腐生植物だそうで、ユーレイタケともいわれる。
 
 
 
 サラサドウダン
 
 
 12時過ぎにてっぺんの標識が見えた、登った、やった。早速弁当を広げ喰った。玄米ごはんに梅干しと胡麻、
ベーコンと卵を入れた野菜炒め、まことに美味い。途中でリンゴを一個まる齧りしながら歩いた。
 
 
 登っていた時から、下の方のどこかでエンジン音がする。杣人のチェーンソーの音か、車のエンジン音や
重機のそれでもない、何だろう・・と不思議に思っていたが、ふと琵琶湖が眼下に拡がった時に、
あれれ 水上バイクのエンジン音だ、喧しいね、餓鬼どもも、いい年したおっさん連もブイブイやってるのかな。
 
 
 
 
 
 帰りの斜面にその花が落ちて敷きつめられている。スマホで調べると“サラサドウダン”だそうだ。
樹の上だとすずらんのようだが、下に落ちると、クリーム色に赤紫の混じった色が無数に散っているのはすごい。
 
 
 
 
 
数日前に終わった展覧会風景。「ドヤ いい絵 だろう」