経ヶ岳 2019年 6月9日
 
 
登山口林道 下ってきて撮影 迎えに来ていただいた
晴れていれば 六呂師が見下ろせたはず
 
 
 「なんのことだ」 二本の木が絡まっていた 「なんだ」
 
 
まだまだ樹林帯だけれど、空はまっ白の霧の中、雲の中、100%の湿度でどんどん濡れる
「上半身は暑いので 濡れてもいいか・・」と雨具のズボンだけは履いた
 
 
 
 釈氏ヶ岳(杓子岳)1448Mにやってきた。名前が二つも書いてある、どちらかにしてほしいね
尾根に登ってきたようで、晴れていればぐるり見渡せるいい所だろうと、まっ白けを見やり想像する
 
 
 
 
 
1045登山口を出発。天気は良くない、昨夜の予報では夕刻からの降水確率が60%だというが
山間部のここは多いに湿っている、霧雨が降っている、地面が濡れている、葉にも草にも水滴がついている
  
 
 
 道の両側に笹が生えている、背丈は1Mぐらいかな、草も生えている
白山高山植物園の話によると、鹿はまだ来ていない、そこまで来ているらしいけど、というご返事に納得
昔の山は、ほんの10年前、20年前までは、どこの山でも草が生え、笹が生い茂り、地面は見えなかったよねえ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 この土のつるつるは嫌だねえ、濡れる、滑る、汚れる、いやだねえ。さっきも、つるり
2Mぐらい滑ってしまった、草をつかんでいたので止まった、氷ほどではないけれど、滑るねえ
 
 
 
 
 
 山には花がたくさん咲いていた、紫色の花はなかったが、白い花が何種か
ピンクもあった、みんなコインより小さいぐらいの花たち、いいねえ
 
 
 
 
 
 
 
 
 長そでシャツ一枚では寒い、霧雨が降る、草や笹のしずくで濡れるが雨具の上着では暑い
シャツをもう一枚着込みほうほうのていで下った。粘土の斜面
ロープをつかみ後向きに足を下ろしていった、慎重に一歩一歩
 
 
 
 
 
カエルの鳴き声がする、小さいやつが水溜りに居るのかなと回り込んだ。
なんだか野球のグローブのような奴が、水溜りの中で蠢いている、
よく見るとガマガエルの塊が蠢いている、交尾のようだ。奴らの腹だけは白い
一匹のメスに五匹ぐらいの雄が、「オレにも させろ」と蠢いている
 
 
 
 
 
 
湿度100%のなか、「ええ 地衣類 えらく きれい」と再発見
ブナの樹の肌、ケタイな奴が生き生きしている、光っている、もぞもぞ動き出しそうだ
石に着いた白いケタイ君、真っ白じゃないか、君たち、濡れると、きれいねえ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
百年前 ヨーロッパで 抽象画が出始めた当時 こんな絵があったねえ 
 
 
樹林帯の中、湿度100%のなか、「ええ 地衣類 えらく きれい」と再発見
ブナの樹の肌、ケタイな奴が生き生きしている、光っている、もぞもぞ動き出しそうだ
石に着いた白いケタイ君、真っ白じゃないか、君たち、濡れると、きれいねえ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
登山口に降りてきた。雨の日の登山、これは楽しくないね、いやだね、来てしまったから
登ってしまったが。それでもおおいに満足、いい山でした
 
 
いよいよ急登、トラロープを張ってくれているが、雨に濡れた黄土色の粘土、滑るとやばいね
気を入れて一歩また一歩。なんだかばててきたかな、最近は、ばてを知らない身体、瞬発力は弱いが
持久力は強い、「ジーゼルエンジンだ」と自負しているが、このたとえは
昨今のエンジンの進歩状態を考えれば間違っているかもしれない
多少平らなところでザックの中の甘いものを探し出して口に入れた
甘いもの、栄養ドリンク、ガッツドリンク、これらはいい、これからは常備しておかなくてはと反省しきり