雌阿寒岳 2018年 6月15日  
 
氷の山だった 雪の山は知っているが 地元の人も知らない 氷だらけの山だった 
 
 
17日に撮った写真 晴れたらこんな姿 火口が見たかったが 残念 
 
 
 
 
 
ガラスのかけらのようなものが落ちている 「誰だ 瓶を割った奴は」なんて本気で思ったが、また在る
「???」手に取ったが、ガラス?また在る ふと横を見るとガラスの破片がたくさん
「いや まて これは氷」「なんだ 霜柱か イヤ」ハイ松の葉を見ると氷がひっついている
 
 
 
 
 
 
昨夜は車に打ち付ける雨の音も大きかった 気温も下がっているのか 
シラフの上に毛布を二重にかけたがそれでも寒さを感じた
登ろうと決めた時点でまだ小雨が降っていた 
旅先で山の上 雨に打たれて 風邪でも引いたらと恐れたが 山の魅力が誘惑がまさっていた
駐車場の車から出てきた人 「登るの?」「イエス」その人もオレにつられて登ってきて追い抜き 頂上でも会った
もう一台から女性のペアが登っていった
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
氷がだんだんすごい 製氷機でつくられたような氷がハイ松の葉に枝に、岩に着いている
後から聞いたが、「エビのしっぽ」だという
 
 
 
樹氷でも霧氷でもない 昨日の雨が氷点下でたちまち凍り 透明な氷になったようだ
岩に着いているものは今の朝の気温の上昇で 別の生き物のように
まだらに透明にボコボコひっつき岩を覆っている
寒天状の透明泥が岩を覆っているのか このボコボコ生物め
 
 
 
 
 
 
昨日海からの道中でバケットパンを買った パン屋を見つけた
卵・レタス・トマトをマヨネーズで混ぜ バケットに穴を開け どんどん詰め込んで弁当にした
これは昼に食ったがなかなかのものだった
 
 
 
 
 
 
少しは火口の中が見えるが 底は見えない 池も煙の噴出孔も見えない
垂直に切り立った岩が 赤に黄に クリーム色に黒に 爆裂の後を思わせる
 
 
 
 
 
 
先日もそうだったが 硫黄の臭いは身体に悪いのかね どうも ふっとする
幼児のころのトラウマが頭をよぎる 親が掘りごたつに豆炭か練炭かを入れていた
寒いので蒲団を顔のほうに寄せていたらどうも失神したらしい
親の後日談だが 「あんた こたつに頭を つっこんだら あかんよ」とおおいに笑われた
オレはどうも身体に悪い煙に弱いらしい 火口の臭いも温泉の臭いも身体によくないはずだ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
寒くなってきた 手袋をはめジャンパーを着込んだ
まさかいらないだろうと オーバー手袋は車のなか 毛糸の帽子は出るときに躊躇したが 
家においてきた これじゃ冬の山だ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
上の岩には氷が30 40センチも付いていた すごいものを見せてもらった
登りはずっと雨が降っていた 雨具もザックもポシェットもずぶ濡れだ
ポシェットの中のカメラもそうとう濡れている
 
 
 
 
 
 
2時に駐車場まで降りて来た 
「風呂はどうしよう 湯冷めでもすれば」と思案したが まわりはなんだか晴れてきた
「え 久しぶりの 晴れの 天気ではないか 北海道に来て こんな穏やかさは はじめて」
まずカメラを車の中に 濡れたものをぬぎ 350円の風呂に入った
熱い湯が心地いい さっぱり着替え 「ちょっとここで絵を描こう」
 <自撮り>
 
 
 
 
 
湯の滝まで散歩 昭和28年ここにマンガン鉱床があり3500T採掘された
今も微生物が温泉水からマンガン鉱床を成長させている
35億年前微生物が生まれ、光・水・二酸化炭素から酸素を生成した