マキノ大谷山 2020年6月24日  
 
 
A〜B:獣扉から入る。田屋城跡を抜け、昔の街道らしき登山道を行く。途中から道やら流れやらで、道は迷いやすい。
B〜C:登山道ではない。2Mの川を渡渉。そのまま急斜面を登り、尾根道を歩く。GPS地図頼り。
C〜D:高島トレイル。道はっきりしている。E〜F: 道はっきりしている。Fで獣扉を出る。 
 
 
 
 
 
900マキノ、メタセコイヤの並木の手前、森西村に車を止め、歩き出した。 
 
 
 森西村は5,6軒の農家、水田がいくつか、家と水田以外の山々や森は金網の塀で囲まれ電気が通っているようだ。
 
 
「田屋城跡」獣除けの金網の扉を開け中に入った。浅井氏と縁戚関係の田谷氏の城跡。
登山道の看板に、「駒返し」「搦手:敵の背面を責める」いかめしい文字。
 
 
 
クマの仕業  
 
 
 
 
 
 
 
 
 小川なのか道なのか、水の流れる石の上をばしゃり、泥の中をぐしゃり、靴が沈む、汚れる
「まさか いないよね ひる」きれいな水をすくって飲む、シャツが濡れるぐらいの汗、流れの水が旨い。
 
 
 
 
 
 このあたりの樹の格好は、強風と積雪のせいだろうが、おおいにいじめら、なにくそおっとはね返し、
下のほうで曲がりくねった「の」の字「ぬ」の字の幹を持つ巨木、横向けに生えやがて天に向かう樹、
「まっすぐに すなおに立っているモノは いないねえ」根性の樹々たち、
このようなほれぼれする樹の間を進む。
 
 
バイケイソウ:ユリ科 盛んに白い花をつけている。有毒植物らしく、間違えて食べると死に至るとか。 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
地図を頼りに、強い味方のスマホマップを頼りに。林道が終わると赤い印が少なくなってきた、
人の踏み跡なのか、シカの踏み跡なのか。空が青くなってきた、晴れてきた。
 
 
 
 オレの不得意、危険な場所のひとつが、急な上り下り。ここの上りも何度か四つん這いになりながら登った。
上のほうが明るい、「空だ もうすぐだ えんやこら」ふうふう言いながら尾根道に出た。
道のないところだけれど、ここにも、人の踏み跡なのか、シカの踏み跡なのか、歩けそうな道がある。
50年前までは村人、杣人、山人がうろうろしていた里山のてっぺん尾根。
今も植林の世話に、杣人が入っているはず。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 大谷山に近づくと、「おおお すごい きれい」と腹の中で歓声。樹林帯から草原帯に変わり、
目の前がぱっと開けた。ひざくらいの高さの草、ポコリンとしたところには、
「どなたが 配置された」というような白い石庭ふうがある。向こうのほうに大谷山が、
そのまだ向こうに赤坂山かな、左側は霞んだ日本海、右側もおぼろげに琵琶湖。森の中の樹林帯、
樹々の呼吸の中を歩くのもいいが、とつぜん360度開ける展望も素晴らしい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 「おおお ブナ林 ブナばかり」まっすぐ立っている若々しいブナの森、下草として生えているのが、
緑色をピカリ光らせた葉っぱのイワカガミが密生している。ブナとイワカガミがずっと続く、
「ほんとに つづくねえ」またまた水の流れ、旨い、水筒にも入れる。
 
 
 モグラが昇天していた どこにも傷がない もしもし どうしました
誰かに喰われるのも 時間のもんだい 旨い食事にありつく やつは どなたかな