水平道 祖母谷温泉 テント2泊 8月19・20・21日 |
今回の水平道散策計画 Aさん・Mさんが 宇奈月で温泉三昧をするというので「乗せて行って」とお願いした 祖母谷テント二泊なら 一日水平道を満喫できると出向いた |
トロッコ欅平駅 20日下山時 タイマーで 自撮り |
虫対策を持ってこなかった これが後々 カイカイで悩まされる テント2泊 風呂一日 計1800円を払ってテント場に降りた 温泉は鱒でも泳いでいそうな水槽に湯が流れている 露店風呂というが まさに露店である ジジイのテントが4張 |
3本目の鉄塔のあたりに 「ここから水平道」と記してある この道は まず欅平の駅から高度を上げ ここから川沿いにくねくね曲がって上流に行くようだ くねくねがすごいので 直線距離は稼げない 向こうに 唐松岳・白馬岳が見えるのかな |
短いトンネル 石の山を武骨に繰り抜いてある 大正時代の工事だそうなので この程度の石をくりぬく技術集団は 日本にたくさんいたのではと思う 手で掘ったと感じる岩のトンネルだ |
水平道の壁には針金の手すりが整備されている なんと帰りは左手だ 右手より不安定だなと思いつつ この針金の手すりは優れものだと賞賛 指を滑らしていけばいい 結び目にはテープまで巻いてある ありがたい |
この道はダム工事の人夫が 重い荷 長い棒 工事の道具 食料等を担ぎ運ぶための道だったそうだ 今でも当時のそれらを運んでいる様子の動画が流れている 日本の高度成長時代 盛り上がっていた時代の話だ |
なだらかな土色の斜面があるなと近づくと 谷筋が雪渓になっている その上に枯草枯葉が覆っている 氷の割れたクレバスはまだまだ白い雪の塊だ 長いトンネルだ 「ライトが要ります」トンネルの中は真っ暗け 「まだかいな まだかいな」と奥に入っていく 床は湧水でじゃぶじゃぶ状態 頭をごつんと打ってしまった 15度ぐらいの涼しさ 150Mぐらいあるそうだ 昔の人夫のあんちゃんたちは どんなヘッドランプを持っていたのかな |
昔は コースタイムの70%ぐらいで歩いていた 65歳ぐらいからどんどん衰えだした 今は コースタイムの120〜130%ぐらいもかかるようになってきたかな 危険印の場所は 気持ちが萎える ちょとした段差も弱いね 若者の歩く姿が眩しい |
阿曽原小屋までと思ったが 滝を少し行ったところで 時間いっぱい 引き返した 上り下りは少ないが 軽く散歩 とはいかないね 大いに楽しんだ 山行だった |
このあたり 谷が深く削られ 斜面が垂直に近い 下の川の水が遠くに見える 横の岩の奥鐘山1500Mの壁もくねくね曲がる度に 目の前にある |
テント場に到着 12時間行動になってしまった 疲れきった まずは風呂だ 魚の養殖池風温泉に入った 身体をごしごし洗った 「さあ 飲むぞ」 ウインナーソーセージを食いながらちびり オカキを食いながらちびり 乾燥ワカメをたっぷり入れてラーメンを食いながらちびり ウイスキーがほどよく効いている ひとりで話をしている 昔 白馬からここへ下ってきたSとKのお二人 水平道を同道したK そして死んだやつから 生きてるやつまで勢ぞろい いろんな話ができたねえ |
帰り 橋の方に行くと 小屋の親父が 「せっかくだから 入ったら 今 丁度いい湯加減になってるよ」 ならばと ザックを置き タオルを取り出し スリッパに履き替え 石ゴロゴロを流れの方に進んだ 大きな岩の左から熱湯が 右から川の水が流れ込んでいる 手で触ってこれなら大丈夫と裸になった むろん360度まる見えだけれど 見る人もいない ソロリ尻を浸けた 暑いやら 冷たいやら ほど良い湯加減にご満悦の10分だった |