天狗岳 2023年 16日〜18日  
 
 
硫黄岳のケルンは でっかい それが たくさん続いている 
 
 
天狗岳 手前 の鞍部 カメラを置き タイマーで撮った 
 
 
 
 
 
「軽い山がいい きついところは登れないよ」そう言われ、16日〜18日の三日間という日程は
決まったが、「さてどこがいいかな」迷った末オーレン小屋なら駐車場からゆっくり歩いても
2時間で行ける。山も硫黄岳ならなんとか登れるのではと決めた。
  
 
 
「あそこの テーブルで 飯に しようか」と食料、コンロ、食器を運び、ペットボトルに水を補給した。
ガスの湯をつけ湯を沸かしテルモスに入れた。「いつもの鍋」野菜と豚肉、「今日は あまり 飲まずに 
明日 飲もう」と言いながら焼酎やらウイスキーやらをちびり、豚鍋をいただいた、サラダをいただいた。
 
 
 
 
 
 
 小屋付近は-5度ぐらいになったかな、外に出していた水が凍っている。食事は昨日と同じテーブルでパンを
齧り、スープを飲み、コーヒーを飲んだ。大阪を出発する時から冬用のシャツにタイツを着込み、ダウンの
上から雨具の上着を着てちょうどいい、寒くはなかった。まだまだ真冬の雪山ではない。
 
 
 
 
 
 8時にテント場を出発“赤岩の頭”から硫黄岳を目指す。夜を過ごしたそのままの恰好、ザックには
行動のパンとカップヌードル、テルモスに湯を入れ、水も1リットル担いだ。歩き出してまずは
ダウンを脱いだ。地面は濡れている、暗い樹林帯の中もくもくと歩いていく。
 
 
 
 
 
樹々が少なく小さくなってきた、硫黄岳が見えてきた、朝の太陽がキラキラ、夜露がキラキラ、石ころがキラキラ、
苔がキラキラ、木の幹に陽が当たりその裏側が黒くキラキラ、いい色でありいい姿であります。
 
 
 
 
 
 
オーレン小屋から 赤岩の頭を経て 硫黄岳に登った 朝の光が素晴らしい  前回 峰の松目にいったが つまらなかった 
 
 
 
 
 
 
 
 
 赤岩の頭あたり 右の方に赤岳に行く尾根道 硫黄岳山荘が見えないね
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 小さいケルンもあるのだ
 
 
 
 
 
 
 
 
 硫黄の 爆裂口 でっかい 下にシラビソ小屋 が 見えるはず
 
 
 樹氷・・?
 
 
 
 
 
 小さい 石の 祠 こんなものがあるとは知らなかった
 
 
 
 
 
70歳代 感激の てっぺん 
 
 
 硫黄岳のだだっ広い山頂にやって来た、爆裂口が見える、ケルンが見える
 
 
 
 
 
 
 
 
 八ヶ岳の噴火は縄文人は体験しているのかなと調べてみると、溶岩の分析でおおよその噴火の時代が
わかるらしく、爆発している八ヶ岳、赤い溶岩を垂れ流している八ヶ岳、煙の上がる八ヶ岳を人々は見ていたんだ。
 
 
 
 
 
 “唐沢鉱泉”とナビを入れたが、ナビ君迷いに迷って“美濃戸口”まで連れて行ってくれた。
「こらあ おかしい・・」今度は“尖り石遺跡”を入れるとなんと元の場所に出た。「キツネに 
ばかされた ような」と歯ぎしりしながら唐沢鉱泉の看板に沿って進み、“桜平”は右の看板で右に折れる。
 
 
 
 
 
 樹林帯を抜けると、目の前の天狗の姿が見える、樹々の無い石の世界青い空と白っぽい石と砂、左手に
根石岳山荘、根石岳の向こうにポコポコ二つの天狗岳、この景色も見せてもらって嬉しい限りである。
 
 
 
 
 
 桜平の駐車場までの道はがたがた道、車の腹がこすらないかと心配しながらゆっくり走らせた。
 
 
 
 
 
1時間半の道 なるべく荷は軽く 食料は乾きものを多くして 軽く ね」オレも荷は軽くといろんなものを
削り、テントと寝袋、防寒着などの衣類、コッヘルとボンベ、それらを家でパッキング、
その時点でザックは満杯になった。あとはスーパーで買った食糧を小袋に入れ手で持った。
 
 
 
テント生活で邪魔くさいのが外に出なければならない時、「あ あれをとってこなければ」なんてことも含め
トイレに行かねばならないことだ。寝袋のジーッパーを開け起き上がって、テントのジッパーを開け、
テントの中の靴を外に出して履く。今回のように荷が多い時はスリッパも持ってこれない、仕方なく
その都度登山靴を履き外の用事を済ませて寝袋に収まるまでの行程を踏まなければならない。
頻尿気味の方にはテントはつらいね。二日目の夜はオレも二回トイレに行かなければならなかった、
それほど眠りが深くなかったので、何度も目覚めた。
 
 
 
 ガスが上がってきた、東の方“シラビソ小屋”側から白い雲が上がってきた。すぐそこがてっぺんだと
思いながらも無理せずに帰るかと決め下り始めた。
 
 
 岩ゴロゴロの登山道、スイスイと飛ぶように下っていたのは若いころ、今は三点確保で一歩一歩足を下ろしていく。
 
 
「オレの 豚が 少ない」「そんなことないよ 固まりよ」「いやあ 少ない」「3枚が くっついてるから 
そう 見えるの」「オレの 豚 少ない なあ」70歳代のジジババの会話とは思えない話しぶりに
腹を抱えて笑ったが、「それじゃ 返そうか」「そんな齧りかけ 返しちゃ だめ」とまだまだ続く。
 
 
 
 ゆっくりしているとだんだん夕方の雰囲気になってきた、西から射す傾いた光が赤味を帯び風景を
くっきり陰と陽に分け黒と白に分け、白い部分が赤く光る。だんだん夕方が進んで行く、
硫黄の火口一部にガスがかかりこれまた幻想的な雰囲気が出ている。
 
 
 「今日は アルフアー米と レトルトカレー それと レタスとトマトのサラダ」
「おお 豪勢だねえ」焼酎とウイスキーも飲み暗闇に包まれていく。
 
 
 
 
 
 翌朝の朝食はスープとパンとサラダという洋風スタイル、これも美味いねえ。
テントをたたみ始めたが霜でズックり濡れている。翌日大阪の自宅でテントやシラフを
乾すときには水が滴っていた。ボンベも寒いので3本近くを消費した。
 
 
 風呂は“尖石縄文考古館”の近所“尖りの湯”に入った。茅野市民は400円、
以外のものは600円也。飛び切り熱い湯に何分か浸かって疲れをとった。
 
 
家に 帰り着いたのは8時頃だった。
 
 
 アトリエ定点風景 まもなく展覧会だ