天狗岳 2023年 6月18日・19日  
 
 
天狗岳 
 
 
 
 
 
マリちゃん(仲のいい方の娘さん)と連絡を取り合い話をつめつつ、「それじゃ 車で 2時に 迎えに行きます」
「了解 お願いします」と話が決まりいつもの散歩に出かけた。「まてよ・・2時・・まさか・・」あわて帰り
電話を入れた。まさかの思惑通り出発は早朝の2時、「え それじゃ あと半日先・・」本当にあわてたねエ。
 
 
 
オーレン小屋までの道中 
 
 
 なんとか40Lに入らないものかと出したり入れたり。あれを減らしこれを減らし、あれとこれをザックの外に
結び付け、何度もやり直し、なんとか40Lに入った、どうにかさまになった。荷を計ると16キロだった。
 
 
 登山靴を履き、730出発した。まったくの徹夜明けながらなんとか歩ける、足取り軽く歩ける、
まずはなんとか行けそうだと感じた。
 
 
 ガキの頃から“眠り”が下手な人生、50歳までは布団に入って眠りにつくまでの長い時間を持て余し、
50歳を過ぎてからは昼間が眠いといつも悩む、というマイナーな“眠りべた”の人生だ。
 
 
硫黄岳のてっぺんから 左の方 ケルンがてんてん 並んでいる 
 
 
 樹林帯から 突然のこの景色 山はいいねえ
 
 
 その乗越に上がったとたんに目の前の風景が一変する、樹林帯が終わり土と石と緑が織りなす信州の山の風景、
「おおお いいねえ 素晴らしいねえ たまらんね」白っぽい石、黄土色の土、その間をハイマツが地面にピタリ
張り付くように模様を造っている。八ヶ岳は火山の山、いくつかの噴火でできた八ヶ岳山系、いつ来てもいいねえ。
 
 
 
 
 
八ヶ岳は 火山の山 噴火のあとが いっぱいある 
 
 
 
 
 
絵にかいたような尾根道 
 
 
今日は慎重に歩かねば、どこかがおかしくなればすぐ引き返そうと心の中で思っている。
70代のジジイが徹夜明けで2500Mの山を登っている、三点確保、四点確保で進まなくては。
 
 
 
 元気なマリちゃん、「先に行って スパゲテイ 造ってる」「おお 楽しみ」なんと根石岳の上で豆粒のような
人影が手を振っている。「早いね 強いね」ようやく登っていくと、お皿にミートソースと
カルボナーラとサラダが並んでいる。まるでレストラン、美味いねえ、きれいねえ、すごい。
 
 
 
 
 
 
 
 
 天狗が見える
 
 
 「長居は無用 さ 帰るべ ゆっくり 下ろう 慎重に」先ほども言った三点確保、四点確保、石をつかみ、
石に手を突き、そっと足を下ろし、次の足を下ろし、滑らないように確実にゆっくり降りた。
 
 
 
 
 
 向こうは 硫黄の火口壁
 
 
 硫黄の火口壁、天狗からみた時はなだらかな縞模様が山の形に添って流れ、穏やかな水流を思わせる模様
に見えたが、近づくにつれ、あれは黒い岩のささくれ立ったものだったのか、あれは硫黄成分の黄色が跳ね
返ったものだったのか、あれは黒焦げのあとだったのか、地球の動きをタイムリーに見せてくれた。
 
 
 
 
 
オーレン小屋のテント場 
 
 
 硫黄に近づくにつれその尾根道に陽が射し、濡れた苔が緑にみどりにみどりしてくる。
「このみどりはキレイ 道くさくった 罰ではなく この御褒美が いただけた」
 
 
 
 
 
 峰の松目から 硫黄までの尾根道 朝日が当たり 夜露に濡れた苔が きれいだ
 
 
 
 
 
 やっと高木の樹林帯が終わり、道が見えないぐらいにハイ松が茂っている、
ハイ松をかき分け登っていく、硫黄が見えてきた。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
硫黄岳てっぺん 
 
 
 硫黄のてっぺんに立ったころから雲行きが怪しくなってきて、白い雲が山々に流れ込んできた。
天狗も赤岳も、麓も北アルプスも見えていたのに、急に霧がかかり寒くなってきた。「あちゃあ 
今日はいい天気の予定じゃないの・・」とぼやきながら、硫黄の御鉢を歩いている。
 
 
 
 
 
 写真下の絵が あちこちにあった なかなかいいじゃないの
 
 
 オーレン小屋は人が多かった、なかなか人気のある小屋のようだ。幾組かのご夫婦を見ていた。
おっさんがえらそうに言い、奥さんが素直にうなずく方、その反対の方、また年季の入った夫婦ながら、
べたり仲のいい夫婦、様々な人間模様がうかがえた。なんといってもべたり仲良しがいいですぞ。
 
 
 
 
 
一週間前のアトリエ定点風景 
 
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