天狗岳 2016年 4月 29・30・1
 
 
 天狗の奥庭 天狗岳と黒百合ヒュッテの間にある 
黒い石、黒い岩、大小の岩ゴロゴロの景色、黒と緑と白がお気に入りの景色。
 
 
 先ほどから同じようなピッチで歩く青年がオレと同じカメラを持ってパチパチやっている
「申し訳ない オレのカメラで 写していただけませんか」
 
 
 氷を踏んで思い切りひっくり返ってしまった。オレ自身仰向けに、しかも背中の辺りに丸太、
まさか怪我はとヒヤリ、頑丈な身体ゆえになんとも無かった。
帰ってから風呂にはいったときの痛みで、肘のあたりを少しすりむいた程度だった。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 木道、水、氷、雪、笹、シャクナゲ、鹿の姿も声も聞かなかった、
一日歩けば動物の声なり、臭いなり、糞なり、にであうのだが今日はゼロだった。
 
 
 今年はできれば天狗の手前で右に折れ、天狗の奥庭をめぐって帰りたい、
あそこの美しさに触れてみたいと秘かに思っていた。
 
 
 
 
 
 天狗がよく見える、上に人が何人かいる、アイゼンはいらないが雪が残っている。
 
 
 
 
 
 
 ちょうどいい気候、セーターに冬のジャンパーを着ているが、暑くも寒くもない、汗も出ない、
出発から6時間がたった、いささか疲れてきた、注意をして帰らなければ、まだまだ岩ゴロゴロが続く。
 
 
 天狗の奥庭、もう少しで、池、黒百合ヒュッテも眼下に見える。
黒い石、黒い岩、大小の岩ゴロゴロの景色、黒と緑と白がお気に入りの景色。
火山の噴火弾なのか、溶岩の堆積なのか、
地学の好きな方なら教えてもらえるが、こんなゴロゴロがどうしてできたのか。
 
 
 
 
 
 にゅうの看板を見ると誘い込まれた。崖がの突き出たところで休憩した。
下の湿原へは昔の仲間と何度も来た、しらびそ小屋のテント場に泊まってここに遊びに来た、
広々とした原っぱ、みんなほっとしてへたり込んでいた。
 
 
 
 
 
 10時間行動だ、こんなに長い時間の単独行動はいけない、事故のもと、反省である。