雪かき富山 B  2022年 2月20・21・22日
 
 
前は、雪かきが楽しみだった、身体が動き、スコップを振り、雪が少なくなってくると、
家の土台が見えてくると、そりゃあうれしかったが、歳だねえ、
「しんどい シンドイ ああ たいあーど」という言葉が出てきた。
 
 
 
 珍しい天気図を見たと思った。北海道を中心に蜘蛛の巣のような円が日本列島を覆っている、
“まる・まる・まる”の形が日本の上に描かれている。「低気圧が発達して 
北海道を中心に日本海側は 猛吹雪になる見込み」「風速30メートル 40メートル 風が吹く」
「車の運転は ひかえて なるべく 家の中で 過ごすように」
 
 
 昭和36年に新潟県の人が考えた装置。地下水が漏れ出ている処の雪が融けているのを見て、
「道路に 地下水を撒く装置を埋め込んでは」と役所とかけあった。
暖かい地下水を撒くことで、消雪する装置だ。
 
 
 北陸地方の街中で何度か見たのが、小型除雪機。乳母車ぐらいの大きさの機会が、そうだ、
たいがいが赤色塗装、上に向けて雪をまき散らしている。たまたま歩いている時に除雪をしている人を発見、
まじまじ見ていた。ホンダ製のもの、膝ぐらいに積もった駐車場の雪を、巾50センチぐらいでゆっくり
押していくと、たちまち地面が見え雪を前方にまき散らしていく。「硬い雪でも 大丈夫・・?」
「性能がいいから 少々硬くても・・」「もっぺん やってみて」あんちゃん嬉しそうに操作していた。
 
 
 井波の瑞泉寺(ずいせんじ)にやって来た、ここは前にも来ているが、いい雰囲気の街並みと、
京都にあっても引けを取らない大きな寺がある。北陸地方は浄土真宗の地盤だったと
あらためて知らされる。ただ昼過ぎから降り出した雪が、じゃじゃ降り状態、
フードを被り、傘をさしてもこれでは観光も楽しめない、フラリ一巡して早々に引き上げた。
 
 
 
 
 寺の前の看板:道宗道(どうしゅうみち):僧道宗が歩いた道、南砺市の行徳寺と瑞泉寺を結ぶ
37キロの古道。蓮如上人が瑞泉寺に法話のため度々訪れていた。僧道宗が蓮如の朝の勤行に間に
合うよう歩いた、6時間ぐらいかかったのではと書いてある。現在はトレイルランで有名だそうだ。
“瑞泉寺”“井波御坊”二つの単語はなにかなと調べると、浄土真宗内での内紛、
東と西の内紛の関係だとか、仕様もない話。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
「長靴で大丈夫みたい」「へえ〜」一日目、金沢市内でゴム長靴に履き替えてから、けっきょく家に帰り着くまで
長靴姿だった。降りてきた人が、「長靴で じゅうぶん 登れるよ 軽アイゼン あったほうが 
いいかな・・」車には、登山靴、アイゼン(12本爪)、ピッケル、ワカンは乗っているが、
長靴にアイゼンは合わないので、笠とストックで登り始めた。
 
 
 
 
 
 
 雪国に来て、三日目ともなると、「降ってきた どこもかしこも 雪だらけ まっしろけ」と感動が薄れる。
歩きながら地面の白い雪、樹々の幹半分にへばりついた雪、枝々の上に積もった雪、
世界全体がまっしろけだ。先日も、「樹氷が見たい」と関西の高見山に登った、「やっと見れた 樹氷だ」
と悦んでいたが、ここにやってくるとすべてがまっしろけの世界、それはそれは美しい、
幻想的な幽玄の感動的な世界、いいですねえと想いつつ、「ああ また雪か」と贅沢なぼやきが出てくる。
 
 
 
 
 
鐘がある、「失礼して 鳴らしますよ かあ〜ん」いい音が響く。ちょっと晴れてきた、
福井の街々が見える、田畑が見える。戦国時代は山城があったらしい。
 
 
 
 
 
 
 バスとトラックがひっついている、「あれれ 事故 なんでふたつが ひっつくように 
ぶつかったのかな」警官やら関係者が10人ほど出ている、手前の我々は動けない。
この三日間、たくさんの事故を見た、どこかに乗り上げた車、二台での衝突、
それぞれ大事故ではないけれど警官が出て皆さん右往左往している。この時間は多少暖かく
舗装道路の雪解け水でビシャビシャしているが、2.3時間前の冷え込んだ時間、凍結した地面は
“つるりんころりん”と滑りやすい状態、慎重に運転しても止まらない、
ハンドルが効かない、「あわわ ガシャリ」だろうね。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
動画 VIDEO200222yukikaki雪かき