北小松 2024年 9月4日  
 
 
 半月前に白山に行って以来の山行である。いつもの定点コース、北小松駅から比良駅までのコース、
ひろみさんと二人である。
 
 
 若いころの話はしてはいけない、自慢げに話してはいけない、過去の栄光を体力を語ってはいけない、
もう立派なジジイなんだとわかっているが、き恥かしくなるが、このコースは好きで何度も来ている、
ちょっと言わせてくれ。10年前までは北小松駅から、釈迦岳、北比良峠から武奈ヶ岳、イン谷口に降りていた。
駅から釈迦まで3時間ちょっとで通過していた。当時はバスなど乗ったことはない。5年前ぐらい前から
武奈ヶ岳はちょっとしんどいとパスして、北比良峠から降りていた。最近はもっぱら、釈迦岳から降りている。
今年の2月の積雪期、この時は釈迦直下で時間切れそのまま折り返した。その時、これから登りだというあたりで
人が蠢いている。近づくと爺さんが登っていた。オレが今言ったのと同じようなことを言い、若いころは、
と降りて行かれた、83歳だそうだ。今日も夏バテのバテ具合を知りたくて、定点コースを歩いて、
どれくらいこの暑さで身体が弱っているいのか試してみたかった。
 
 
 たんぽぽ
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 半分ぐらい登ったところで樹林帯が終わり、左下を見れば琵琶湖が広がり、前の方は上へ上へ山が続く、
「あれれ 釈迦が真っ黒の雲に包まれている 降っているのかな まだ午前中なのに」
 
 
 
 
 
 
 
 
 奥に見えるのが、「釈迦岳」の標識
1200釈迦岳に到着。「え 誰もいない なんで 不思議」「この クソ暑い夏の日に どなたも山は 
敬遠されているのかな」何日か前にも知人の山行の話、「ただ 暑いだけ」とけんもほろろの口調だった。
 
 
 この写真、「なんだか へん」 帰ってよく見ると レンズに 蜘蛛の巣の糸が ベタリ いいじゃないのこの写真
 
 
 
 
 
 イン谷口まで下りてきた。「まず 湧水を飲んで 身体を拭いて 上着を着替え」と疲れ切った頭で考えていた。
「え 水が出ていない」昨日も降ったはずなのにと訝りつつ、「パイプが上手く ささってないのかな」
と飲むのはあきらめた。流れた水にタオルを浸し、頭、顔、身体を拭きザックの中のシャツに着替えた。
 
 
今日は人を見ていない、釈迦のてっぺんも人っ子ひとり居なかった、おかしいねえとイン谷口に下ってきた。
「あれれ 車がいない 一台もいない なんで・・」「駅まで行って 自動販売機で ジュースでも買おうか」
と歩き出した。バス停にメモが張ってある。「629日の土砂崩れによる通行止めで、バスは運行していません」
と書いてある。イン谷口からも通行止めの大きな看板、人も車も通れないようだ。629日と言えば我々3人が
ここに降りてきて、「バスがあればいいなあ あれれ 車が一台もないよ」と驚いた日だ、あの日以来の土砂崩れの
ままなのだ。当日、歩く途中向こう側で重機の音がしていた、「ほう 早いね すぐに 直るかな」ぐらいに思っていた。
 
 
 
裸で失礼 あっつい夏だ オレのアトリエ 連日35度超えだ 38度もあった 絵なんて 描いてられないよ