北小松 2025年1月25日  
 
 
 電車を降りて歩き出した。今日は冷える、暖かい気候が平年なみに戻り寒くなると天気予報士が言っていたが暖かい。
ダウンと防寒具をザックにしまいシャツの4枚重ねでちょうどいい、背中にお陽さんがあたり暖かいぐらいだ。
駅前はまったく乾いている雪や氷のかけらも見えない。湖西線に乗って比叡山や比良山のてっぺんはさすがに
雪で白いが、平地も山の中腹も雪がない。昨日教えてもらったが、“冬うらら”は俳句の季語でほんわか
陽の照った冬の暖かさを表すそうだ。ただの“うらら”これは春の季語だそうだ。
 
 
 
 
 
 いくら温かいとはいえ冬の比良に雪が無いことはない、ヤケオ山の手前付近の斜面、雪が深ければラッセルで
てこずり、去年のように釈迦岳まで行けずに撤退になる可能性が強いかなと思いながらエンヤコラである。
 
 
 雪の山 ピッケルが役に立つ ピッケルがあれば 恐くない 百人力は言いすぎかな
 
 
 今日は雪の量が少ない、雪が固く締まっているので足を乗せてもズボリと潜る回数も少なかった。ラッセルする
場所もほとんどなかったが、深い雪にピッケルを突き刺し、一歩二歩と登っていった、へ〜へ〜は〜は〜である。
 
 
 
 
 
釈迦手前でいささかばててきた。「目の前のピークが てっぺんで ありますよう 
もうひと山 向こうだと嫌だねえ」なんて呟きながら、ヒーヒーである。
 
 
 
 
 
 
 風がきつい 冬うららは 吹っ飛び 寒い 冷たい
 
 
 10人ぐらい 登っていたが 皆さんここ ヤケオ山で 引き返された 手袋なしでも 平気の寒さだ
 
 
 
 
 
 てっぺんを通り過ごして直下で弁当を広げた。今日は風がきつく、少し下った陽だまりで腰を下ろした。
横に熟年男3人組が弁当を終えられた。「イン谷から登って 北小松に下る」だそうで、すぐに出発された。
ヌードルに湯を入れおにぎりをパクリ、「暖かい おにぎり いかが」カイロで温めたおにぎりを
いただきまずそれを、次に持参のモノ、次にヌードルをすすって腹が大きくなった。
 
 
 去年の夏前に イン谷口への道路が土砂崩れで 不通になった 長い間通れなかったが 下ったところに車がいた おお 開通したのだ
 
 
 帰りの電車の中で思ったものだが、「今日も この山 登れた しみじみ」である。最初、多分誰かに
連れられてこのルートを知った。50歳ころの元氣盛りに、湖西線北小松駅から釈迦岳、北比良峠、武奈ヶ岳、
金糞峠、イン谷口、比良駅と歩いた。そのあと何度も来た覚えがあるが、10年ぐらい前から武奈ヶ岳経由をやめ、
5年ぐらい前から北比良峠経由もやめ、最近はもっぱら釈迦岳からケーブル駅を通ってイン谷口に下っている。
3年ぐらい前からバスがあればバスに乗って帰るようにしている。「このコースは オレの 定点コース」
なんて言っている。「今回も 登れた 体力がまだまだ大丈夫 めでたい」である。
 
 
 アトリエ定点風景 アトリエも 絵が 荷物が 増え 壁の絵も 差し替えるのが一苦労 で いつも同じで そおりい